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ALLESIの可愛い雑貨を紹介します
今日紹介するのは、私が持っているイタリアのキッチン雑貨「ALESSI(アレッシィ)」の数々です。
特にこのマジック・バニーという7匹のうさぎ達は絶妙なデザインで、とてもCuteと思いませんか?
実は耳を引くと中から「楊枝入れ」が出てきて、驚かされます。
ALESSIにはこうしたアイデア豊かで可愛いデザイン、そして実用価値もある雑貨が非常に多いのです。
次の写真左はキッチンペーパーホルダー。マジックバニーと類似のうさぎがペーパーを入れる心棒(にんじん)の横にいて(水平に回ります)、たるむペーパーをきっちり押さえるという楽しいグッズです。
右の写真は何と、塩・こしょう入れ。お腹から塩などを入れて、口から出てくるという趣向です。
次は想像を絶しますが、実は引っ張って出てくるのが、トイレ用ブラシ。
鉢植えの植物のように見えますから、リビングに飾っておいても全く違和感がありません。
最後は、ケトルです。優美なステンレス製のホイッスル・ケトルです。
(鏡面にこちらが映るため、画像は修整してあります。)
変わっているのは水を出し入れする口の部分に、真鍮製の長短2本のパイプが付いた蓋がかぶさっています。
右の写真のように、沸騰すると、2つの穴から蒸気がパイプに入り、ここから妙なる2重和音が奏でられます(!)。普通のケトルが「早く来い!!」とばかりに「ピーー!」と鳴るのと対照的にハーモニカのような響きで「おいで下さい!」と優雅に鳴るのです。
このように、生活を楽しむ粋なグッズで有名になったのがALESSIです。
ALESSI社のこと
同社は1921年にイタリア北部の山あいの地オメーニャでステンレス食器を作る小さな工場として創業し、質の良さと洗練されたデザインで徐々に有名となり、2代目、3代目とALESSI一族で経営が引き継がれるにつれて内容を拡大し、プラスチックと外部の一流デザイナーを積極的に活用するようになり、今や世界中で著名な雑貨メーカーとなっています。
ちなみに古い話ですが私は23年前に同社を訪問し、工場も見学させてもらいました。手作業が多く、当時の日本の工場と比べてかなり遅れていると感じましたが、その最重要の開発方針が「十分な機能を持ちつつ、使う時に喜びを生む商品を作る」であることを聞き、強烈な印象を受けました。
価格を忘れてしまう商品
さて、このようなALESSIですが、価格は現在の通販価格で、
- マジックバニー・・・・・・・・3,960円
- キッチンペーパーホルダー・・・8,250円
- トイレブラシ・・・・・・・・・9,350円
- ホイッスルケトル・・・・・・ 39,600円
(塩・こしょう入れは、台湾限定品でいただいたモノのため不明ですが、多分6,000円台)
マジックバニー以外は、私が購入した時よりも20~50%値上がりしていますが、購入時点でも非常に高いものでした。しかし、その魅力にはどうしても抗しきれませんでした。
なぜでしょうか?
多分「誰もが思いつかない、意表を突いたアイデアと可愛らしさ」に私がWAKU WAKU した商品=感動商品だからです。私はALESSIにWAKU LABOの原点を改めて感じます。
「高くとも買ってもらえる商品」、極端に言うと
「価格を忘れさせ、コストという概念を破壊する魅力的商品」
なのです。誰に聞いても、9000円のトイレブラシや4万円のヤカンは要らないと言います。
でも、それを見て、触って、音を聞くと「うーーーん、欲しいな」となってしまう、そういう人が一定の割合で出るような商品なのです。全員に買ってもらう必要などなく、数%の人が(私のように)反応すれば十分利益が出る、そういう商品なのです。
高い価値を感じる商品を
1円でも安く提供すべく日々奮闘されている方々には誠に申し訳ないですが、
「今の3倍の価値を感じる商品が2倍の価格で発売されたら、どうですか?」
と問いたいです。そう、価格はコストで決めるべきではないのです。感じる価値の高さなのです。さきほどのトイレブラシ、どう見積もっても(輸入品という点を考慮しても)コスト的には3,000円~4,000円が精々でしょう。
WAKU LABOでは、「高くとも売れる」=「価値の高い商品」を目指す方、その実現方法を学びたい方を心より歓迎します。
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神田範明
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