第6回「6ヶ月間・しっかり習得コース」~アンケート調査・分析の実習~

選ばれた仮説を客観的に評価する(実習) 第6回

    

<第6回の主な内容>

PRAT3 

  • 選ばれた仮説を客観的に評価する    

Neo P7手法 

  • アンケート調査

実習

  • 300人分のデータ分析

チームディスカッション

  • スネークプロットおよびCSポートフォリオ分析

課題

  • 分析結果の読み込み

     

次より、実習の様子をご紹介します。

     

アンケート調査データを準備

これまでのステップ(Neo P7①~③の仮説発掘アンケート→アイデア発想法→インタビュー調査)を基にアンケート実施のための調査票を設計し、実査を行い、分析するためのデータを準備します。

本コースでは新商品開発に向け6つの仮説案を評価してもらった300人のサンプルデータを使用します。

    

Neo P7 アンケート調査データイメージ

     

仮説ごとの特徴を対比する

準備したデータを、Neo P7のための分析ソフト「P7かんたんプランナー」を使用し分析を行います。

「P7かんたんプランナー」は、WindowsでもMacでもどちらでも使用いただけます。また、操作は非常に簡単で、2,3回のボタン操作で、分析したいアウトプットを容易に出力できます。解りやすいマニュアルも配布しています。

さて、第6回では、スネークプロットとCSポートフォリオ分析を行いました。

下図は、トレーニング用のデータ「水筒データ」を用いてスネークプロットを層別(男女)に作図した例です。

   

    

6つの仮説「キャップ型マグ」「コップ付きマグ」「タンブラー」「プッシュ型マグ」「ペットボトル状マグ」「折りたたみ式ボトル」それぞれに対するユーザー評価のデータを基に、平均値を算出し、男女別に折れ線グラフを描いた例です。

平均値も一つずつ算出するのは大変手間で時間もかかりますが、「P7かんたんプランナー」を使うと、スネークプロット作成ボタンを1回押下するだけで、上図のグラフを自動的に描いてくれます。算出された数値情報も確認することができますし、Excelなどの別の表計算ソフトに数値を貼り付けて自分でグラフを描き直すことも可能です。

上図(男女それぞれ個別に)グラフの評価項目「x3.こぼれなさそう」に注目すると、水筒に関する6つの仮説ごとの平均値を確認でき、6つの仮説の平均値を比較することで評価の違いが判ります。また、(男女左右のグラフを比較すると)男女に評価の差異があることも判りますよね。
このように、仮説ごとの特徴を対比できるので、スネークプロットは非常に役立ちます。

CSポートフォリオ分析は、今回は、評価項目に対する評価の「平均値」と、総合評価項目と評価項目との「相関係数」を使用してアウトプット図を描きました。
CSポートフォリオに関する解説は、「第5回「6ヶ月間・しっかり習得コース」~アンケート調査・分析ソフト導入~」の「「評価質問」の分析方法について」をご覧ください。

    

チームで協力して商品企画のためのデータ分析を行う

さて、各チームはどのように進展したでしょう。

テーマ1「単身者向け冷凍食品」
テーマ2「男性がもらってうれしいカップ」

両チームとも、自分たちが作った仮説がどう評価されるのかドキドキしながら分析しました。

「P7かんたんプランナー」でスネークプロットとCSポートフォリオを層別に出力したところまでで本日は終了となりました。
次回までの宿題は、出力した結果をしっかり読み込みコメント付けを行い、気づきをまとめることです。

お疲れ様でした!

会場参加者とWEB参加者とがZoomのブレイクアウトルーム(グループ分け)機能を利用し、チームディスカッションを行った実習中の風景。神田講師と前田アシスタント講師が、「冷凍食品チーム」と「カップチーム」にそれぞれ入り、チームのディスカッションをファシリテート(促進)し、リーダーを中心にメンバーと討議・検討を進めています。

     

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堀内香枝

一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会 理事
女性の感性を活かした調査設計や市場動向の分析により、お客さまの深層心理「感性」の解明を得意とします。コンサルティングファームで食品メーカー、外食産業、エステティック産業、通販企業、冠婚葬祭業、工作機械メーカーなど幅広い業種のマーケティング・コンサルティング業務を経験しました。これまで培った経験を元に、一般社団法人 日本マーケティング・リテラシー協会(JMLA)設立に参画し、感性マーケティング『マーケティング解析士』講座カリキュラム策定に携わりました。現在は、『マーケティング解析士』講座の講師活動、企業様のマーケティング課題解決支援、WAKU LABOプロジェクトの推進を行っています。

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