目次
多様な意見をどんどん出せる組織風土
良い発想を社員ができる組織とはどのような組織でしょう?
「うちの会社のこれまでの経験からそんなことはできない」とか「技術的に不可能」とか、最初からアイデアを否定してしまっては、発想が止まってしまいます。
- 業界常識や会社の常識から外れるような意見でもつぶなさい風土
- 失敗を許す風土
- 発想するときは上司と部下の関係を越えて、自由な意見を発言できる風土
このような風土であれば、良い発想を生み出せるでしょう。
ふさわしい環境づくり
例えば、お店の陳列で「良い棚割り」に改善するのにどうしますか?
デスクの上で数値とにらめっこしながら良い陳列は?とアイデア出しますか?
データも大事ですが、それだけでは片手落ちです。
棚割りを再現してみて、買い物の導線や、目に入りやすい、手に取りやすい、などから(右脳的な)発想は不可欠でしょう。
別の例で、「新しい憩いの場」を創造したいときどうしますか?
良いアイデアを発想しようとするとき、閉鎖的で無機質なデスクの上で良いアイデアが湧いてきますか?
かなり無理があるでしょう。
身心ともにのびのびする環境の中に身を置いた方が、圧倒的に発想が広がりやすくなります。
ふさわしい環境の中には、発想を促すたくさんの刺激が散らばっているのです。
良い発想への10ポイント
先の2つのポイント「1.風土」「2.環境」に加えて8ポイントを紹介します。
3.情報
情報やデータを収集し、収集した情報やデータを分析する。分析結果からヒントを得て発想する。
4.チーム
一人では無理でも複数人集まれば、3人寄れば文殊の知恵。知恵を出す人が偏ると偏った発想になるので、男女文理などのバランスを。
5.動機付け
報酬、評価に反映を。
6.アンテナ
好奇心を持ち、何でも食いつく。感性を磨く。
7.集中
雑音を避け、(音楽を聴いてもよし、自分が)リラックスできる姿勢で集中する。集中すると対象の輪郭が具体的になりアイデアが湧いてくる。
8.描く
イラストや図を(下手でも構わないので)どんどん描く。手先を使って描いているうちに発想が広がる。
9. 観察
ひたすら観察する。何をしているか。なぜそうするか。問題はどこ?
10.発想法
アイデア創出のための適した手法を用いる。
商品企画士プロフェッショナル〔6ヶ月間コース〕第2回
前項の10ポイントは、本日(商品企画士プロフェッショナル〔6ヶ月間コース〕第2回)の講義の中で、講師の神田(神田範明・成城大学名誉教授)が解説しました内容です。そして、特に、1~9が整わない中、良いアイデアを創出しなければならない、そんなときに大変役立つ「10.発想法」を実習しました。
実習した主な手法は、「焦点発想法」と「アナロジー発想法」です。
それぞれ、
焦点発想法
ユニークなやり方で、テーマと違うことに焦点をまずあて、違うことからテーマに向かって発想を展開します。
例えば、「レストラン」のアイデアを出したいときに、レストラン、レストラン、レストラン、レストラン、レストラン、レストラン、レストラン、、、、、とレストランのことばかり考えると煮詰まってしまいます。
この焦点発想法は、例えば「カメラ」に焦点をまずあて、そこから発想を展開して「レストラン」のアイデアを出すといった具合に、自分の好きなことに(カメラように)焦点をあてて、テーマのアイデアへ発想を展開していく手法です。
アナロジー発想法
勇気のいるやり方で、現状ある常識を一度否定して、テーマの方向へ発想を展開しアイデアを創出する手法です。
例えば、「旅行」のアイデアを出したいときに、旅行と言えば必ずある「おいしい食事」が無い、「絶景」が無い、といった具体に、有るはずの常識を列挙し、それが無い、(または、無いはずの常識を列挙し、それが有るでも構いませんが、)無いとどんな問題が生じるか、解決のための方向は、具体的な手段は、と展開してアイデアを創出する手法です。
良いアイデアは、良い刺激を与えることにより豊かに広がります。良い刺激の代わりになってくれるのが発想法です。
発想法を知っていると新しい発想の際に、臆することなく自信を持って取り組めます。
そして、組織全体がそのような社員で溢れるとどうなるでしょう、もっともっと生き生きとした組織になるでしょう。
新しいチャレンジ、新しい人と知り合う、新しい物事を考える、そういう行動が、今、大事ですね。
何か新しい創造に着手したいが、何から始めたらよいかと思案している方は、私共、商品開発を支援する専門チーム、WAKU WAKU 創造 LABO (略称:WAKULABO ワクラボ)へ、お気軽にお問合せください。
堀内香枝
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